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2003年9月 6日

ふたり(赤川次郎)


実加の目の前で、姉の千津子は死んだ。その衝撃の深さは、家族の心をばらばらにしようとする。そんなある日、実加の心の中に姉の千津子が現れた・・。

死んだはずの姉千津子が、実加の心の中に、声だけの存在としてよみがえる。実加は姉がいることに喜ぶが、はたして千津子の気持ちはどうだったのだろう。無念のうちに死んでしまった自分。そして、もう決して戻れない世界。それでも千津子が実加の心の中に居続けるのは、家族のことが心配だったのだろう。実加が、自分一人で生きる強さを持ったとき、姉の千津子は・・・。ほろ苦く切ない話だった。

ゆこりん : 10:04 | コメント (2) | 作者別・・あ他


コメント

赤川次郎ファン★★★

投稿者 みう : 2005年8月 2日 15:35

みうさん、こんにちは。
切ない話でしたね・・。

投稿者 ゆこリん : 2005年8月 5日 15:47