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2003年7月12日

月夜に遊ぶ天使たち(越阪部重之)


色素性乾皮症(XP)の子供たち3人との生活を、父親が愉快に明るくつづった本。

色素性乾皮症(XP)の人は、太陽の下では短時間でも日焼けを起こしやすく、またその部分がやけどのようにひどくなってしまうので、決してそのままでは外に出ることができない。体の細胞の遺伝子(DNA)が傷つけられたとき、修復能力が人より低く、普通の人の2000倍の確率で細胞がガン化するそうだ。
ふたごの兄弟とその妹。子供3人ともがXPという病気を抱えている。しかしそのお父さんは明るい。人に言えないさまざまな苦労があったと思うのだが、子供たちと楽しく過ごすようにがんばっている。お母さんも深刻にならずに、常に前向きに明るく生きている。いつの日かこの病気の治療方法が見つかり、思いっきり太陽の下で遊ぶ日が来ればいいなと思う。

ゆこりん : 11:18 | 作者別・・お他