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2003年1月10日

夕あり朝あり(三浦綾子)

8ヵ月で生母と別れ、5歳で養子に出された五十嵐健治は日本初のドライ・クリーニングの開発に取り組み、苦労の末クリーニングの白洋舎を創業した。信仰に支えられた彼の生き様を描いた作品。

三浦綾子さんの作品はやはり宗教色が濃い。しかし、だれも挑戦したことのないドライ・クリーニングに挑戦していく1人の男の生き様は読んでいて面白い。人と人との出会いが、その人のその後の人生を変えていく。そこにはさまざまなドラマがある。「人に対して、感謝の気持ちを忘れてはならない。」そのことにも改めて気づかされた。

ゆこりん : 16:02 | 作者別・・み他