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2002年11月21日

椿山課長の七日間(浅田次郎)


「このまま成仏するわけにはいかない。」突然死した椿山課長には、やり残したことがたくさんあった。その思いを遂げるため、彼は七日間だけこの世にもどってきた。限られた日数の中で、はたしてどれだけ満足のいく行動がとれるのか・・・?

人は、愛する人を失った悲しみを乗り越えて生きていける強さを持っている。だから、死んでいった人間が心配することなど、何もないのかもしれない。椿山課長が本当にやりたかったことは、自分を愛してくれた者たちへ、「ありがとう」の言葉を伝えることではなかったのだろうか?心を込めたありがとうの言葉の中には、その人のすべての思いが凝縮されているような気がする。人の生きる意味を改めて考えされられた本だった。

ゆこりん : 12:17 | コメント (2) | トラックバック (1) | 作者別・・あさだじろう

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トラックバック時刻: 2007年1月31日 17:48


コメント

こんばんわ^^コメントありがとうございました。
ステキな話でしたよね。
この本を読んだら、死ぬのが少し怖くなくなりました^^
登場人物、みんな良い人ばかりですよね。
死んじゃうのがもったいないと思いました。

投稿者 苗坊 : 2007年1月31日 17:49

>苗坊さん
TB、これは大丈夫でした(´▽`) ホッ
この作品、涙が止まりませんでした。
死後の世界がこんなふうなら私も怖くは
なくなると思います。
浅田作品、いいですよね(*^▽^*)

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2007年2月 1日 20:10