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2005年10月30日
犬はどこだ(米澤穂信)
自分の思い描く人生。願ったとおりになるはずだったのに、挫折した。故郷に帰ってきた紺屋は犬探し専門の調査事務所を開設するが、飛び込んできた仕事の依頼は、人探しと古文書調査だった。しかもその二つの仕事は、微妙につながっていた。
人探しと古文書調査。それぞれ別々に調査していくが、しだいにつながりを持ってくる。佐久良桐子はなぜ失踪したのか?その原因となったものが分かったとき、現実にもありそうなことなので怖くなった。いやそれ以上に怖いのは、追い詰められた人間の反撃だ。まさに「窮鼠猫を噛む」。自分の身を守るためなら、人はどんなことでもやってしまう。二つの仕事が片付いたとき、そこからが本当のミステリーの始まりなのかもしれない・・・。
ゆこりん : 15:28 | コメント (6) | トラックバック (3) | 作者別・・よねざわほのぶ
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犬はどこだ
米澤穂信
25歳の紺屋は順調に思い描いたとおり、大学卒業後東京で銀行員となったものの、どうしてもその生活を捨てなければならなかった。故... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年11月 4日 20:49
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犬はどこだposted with 簡単リンクくん at 2005.11. 6米沢 穂信著東京創元社 (2005.7)通常24時間以内に発送します。オンライ... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年11月26日 16:36
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「犬はどこだ」米澤穂信(2005)☆☆☆☆★
※[913]、国内、現代、小説、ミステリー、ハードボイルド、ネオハードボイルド、民俗学、探偵
ネット... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年12月15日 17:16
コメント
桐子が失踪した原因には恐ろしくなってしまいました。
現実にありそうだし、私に関してはかなり無防備だし・・。
ラストもまさかこんなにダークだとは思いませんでした。
投稿者 june : 2005年11月 4日 20:54
>juneさん
お久しぶりです。ご無沙汰してます(^^;
桐子の失踪原因はちょっと怖かったですね。
現実にもありそう・・・。
ラストも怖いです。感想にも書きましたが、
この作品のラストからが本当のミステリーのような
気がします。
投稿者 ゆこりん : 2005年11月 5日 15:10
ゆこりんさん、こんばんわ。
どうしてもうまくTBできませぬ・・。
何度かTBを送ってしまったので、
もしも後でTBが重なってしまっていたら、
余分なのは消してくださってかまいません。
お手数をかけてすみませんm(_ _)m
投稿者 june : 2005年11月 5日 23:10
>juneさん
TB、だめだったようです・・・。
サーバーの調子が悪かったのかしら?
1件も来てません(><)残念です。
投稿者 ゆこりん : 2005年11月 6日 13:22
こんにちは。お久しぶりです。
TBさせていただきました。
なんだかとっても怖いお話でしたね。読後感のなんともいえなさが
すごく印象的でした。
今米澤さんの「さよなら妖精」を借りています。こちらも
どんな作品か楽しみです。
投稿者 mamimix : 2005年11月26日 16:38
>mamimixさん
最後、本当に怖かったです。
犬探しはできなかったので、続編ではぜひやってほしい
ですよね♪
投稿者 ゆこりん : 2005年11月27日 17:38