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2004年8月24日

夜のピクニック(恩田陸)

夜のピクニック
朝の8時から翌朝の8時まで、夜を徹して80キロの道のりを歩く歩行祭。甲田貴子はこの歩行祭の中、西脇融に対して、あるひとつの賭けをしようと決心した。その賭けに勝ったなら・・・。貴子の思いは膨らむ。一方、ほかの生徒たちも、それぞれの思いを抱きながら、黙々と歩いていた。

高校時代。人生の中でひときわ煌く時代だ。しかし、煌いていることを知るのは、過ぎ去ってしまってからかもしれない。彼らは、ただ黙々と歩く。つらいとか、苦しいとか、もうそんなことすら考えられなくなるくらい疲れていても、ひたすら歩く。たどり着く先に待っているのは、一回り大きく成長した自分自身だ。ゴールすることの満足感、達成感。そういうことが、彼らをより大きくする。みんな人生という階段をひとつ上るのだ。貴子と融の関係も、きっとうまくゆくだろう。ゴールしたときの彼らの歓声が聞こえるような気がした。

ゆこりん : 08:11 | コメント (8) | トラックバック (15) | 作者別・・おんだりく

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コメント

おはようございます。
夜のピクニックやっと読み上げました。TBさせてもらいました。
感想は良かったー。
青春小説の傑作です。ただ歩くだけの小説をこんなに面白く、切なく、懐かしい思いにさせるなんて。
やはり恩田さんはただものではない。
素晴らしかった、残念ながら「ユージニア」は泣く泣く返却。しかし、再予約しました。
いつのことやらです。

投稿者 よし : 2005年4月10日 10:13

よしさん、おはようございます。
「夜のピクニック」、読了おめでとう♪
この行事は恩田さんが通っていた高校に実際にあった行事
だということで、描写にも現実味があったと思います(o^-^o)
こんな素敵な思い出が作れるなんていいですね~♪
「ユージニア」の方は残念でしたね(TT)順番が早くまわって
くるといいけど・・・。何ヶ月も先かな?(^^;

投稿者 ゆこリん : 2005年4月11日 08:12

早速のトラックバックありがとうございます♪
僕も大学生のころに「行脚」という
似たような行事を経験してるので…
そういう意味でもちょっと懐かしかったですね~。
さすがに歩いた距離は40キロくらいなので、
半日程度でたどり着いたんですが…。

でもでも、高校生ってなんかいいですね~。
ほんと過ぎ去った過去の思い出…って感じに
いつのまにかなってしまいましたが…(笑)

投稿者 いわっち : 2005年10月19日 22:10

>いわっちさん
ヾ(@⌒ー⌒@)ノおはよう
私よりはるかに若いいわっちさんでもそういうふうに
思うのですね(o^-^o)
私の行っていた高校でも、男子70キロ、女子40キロを
朝から夕方までかけて走る行事がありました。
そういうのってやっているときはつらいけれど、あとで
いい思い出になるんですよね♪

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年10月20日 09:33

はじめましてTBさせていただきました
なんともノスタルジックな想いにとらわれながら
読み終わったところです

よろしくです

投稿者 : 2005年12月10日 22:48

>慧さん
はじめまして♪TBありがとうございます。
この作品を読むと高校時代に戻りたくなりますよね。

こちらこそよろしくお願いします。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年12月11日 12:58

こんにちは。
恩田作品の中で、これが1番好きです。
2番目はネバーランドなのですが。
高校生を書いたら天才だと私は思っています^^
ただ歩いているだけで、しかも内容は結構どろどろしている部分もある。
でも、凄く爽快であったかいような、そんな印象を受けました。
融と貴子は、いい友達にめぐり合えたんだなぁって思いましたねぇ。

投稿者 苗坊 : 2006年4月 7日 16:54

>苗坊さん
( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
この作品は評判がいいですね~♪
高校時代に戻りたくなりました(^^;

私が一番好きなのは・・・うーん迷います。
一番好きとは言えないけれど、恩田作品を好きになる
きっかけとなった「月の裏側」は印象深いです。
「ドミノ」「ライオンハート」も好きです。
エッセイ「小説以外」も最高でした(*^▽^*)

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2006年4月 7日 21:28