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2004年2月19日
かなえられない恋のために(山本文緒)
恋愛のこと、友人のこと、夫婦のこと、幸福についてなど・・。山本文緒という一人の女性のありのままの姿が見えてくるようなエッセイ。
そこにいるのは一人のごく平凡な女性だった。私と同じようなことを考え、同じようなことを求める一人の女性。同世代の人間なのだという、連帯感のようなものを感じる。小説を読むだけでは分からなかった、「山本文緒」の別の一面を知ることができた作品だ。ただ、共感を得る部分が少ないのが残念だった。