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2002年1月 9日

毒笑小説(東野圭吾)


塾に習いごと、家庭教師・・・。スケジュ-ルぎっしりの孫と遊ぶ暇がないと嘆く祖父に、友人の老人二人が手を貸した。前代未聞の「誘拐作戦」が始まった。果たして結末は?

祖父が孫と遊びたいばかりに孫を誘拐する「誘拐天国」を含め、傑作12編が収められている短編集です。どれも現代社会をブラックユ-モア的に描いていて、読んでいて痛快です。「変身」「分身」「秘密」「白夜行」などを読んだ時の東野圭吾のイメ-ジと、この作品を読んだ時の東野圭吾のイメ-ジが一致しないくらい、この作品はユ-モアに富んでいます。「彼の新たな一面を見た。」そんな作品でした。

ゆこりん : 19:03 | 作者別・・ひがしのけいご