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2001年7月 5日
変身(東野圭吾)
脳に致命的な損傷を負った成瀬純一。彼は世界初の脳移植で奇跡的に命をとりとめる。健康を回復し喜ぶ彼だが、灰色の恐怖が彼を包み込もうとしていた・・。
この作品を読んで、人格とは何かを考えさせられました。どこまでがその人の人格なのか?成瀬純一は確かに外見は変わりません。しかし、内面は180度変わったと言ってもいいくらいです。周囲の人間はとまどいます。恋人でさえ・・。「脳」。人はこの領域にだけは手を触れてはいけないのかもしれません。「脳」はその人の心を作り出しているからです。もし「脳移植」が本当に行われたなら、本来の自分の心とは別の心が入り込むことになってしまいます。私は絶対にそう思うのですが・・。
ゆこりん : 07:35 | 作者別・・ひがしのけいご