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2001年3月26日

共生虫(村上龍)


何年もの間ひきこもりを続ける青年・・。ある日彼は自分の体の中に「共生虫」の存在を自覚するようになる。「絶滅をプログラミングされた種は、共生虫の終宿主となる。共生虫を体内に飼っている選ばれた人間は、殺人・殺戮と自殺の権利を神から委ねられている。」そう信じた彼がとった行動は?現代社会に、偽りのない真の希望はあるのか?作者が私達に問いかけようとしているものはあまりにも大きく、そしてあまりにも重いものだと感じずにはいられない。

ゆこりん : 16:13 | 作者別・・むらかみりゅう