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2000年3月26日

火花ー北条民雄の生涯(高山文彦)


不治の病と言われた「ハンセン氏病」に罹りながら、最後まで書き続けた北条民雄。彼の生き様を描く、心に残る作品。

ハンセン氏病は以前、ライ病として人々の恐れられていました。不幸にしてこの病気に罹った人たちは、一定の地域に隔離されました。今なら考えられないことです。
北条民雄、彼も若くしてこの病に罹りました。彼は、限られた場所、限られた命の中で、小説を書き続けました。常に死と隣り合わせの生活・・それはどんな風だったのでしょう。彼の、火花のようにパチパチと燃えた短い命・・・。命について考えさせられる作品でした。

ゆこりん : 14:52 | 作者別・・た他