« 喪服のランデヴー(コーネル・ウールリッチ) | メイン | 黄金を抱いて翔べ(高村薫) »

1997年10月 2日

泥流地帯(三浦綾子)

死者144人を出した1926年(大正15年)の十勝岳噴火で大被害を受けた上富良野村(現上川管内上富良野町)を舞台に、誠実さを失わずに必死に生きる二人の兄弟の姿を描いた作品。

この作品を読んで、噴火の恐ろしさを知りました。人の力ではどうすることもできない自然の力・・・。しかし、人はどんな悲劇の中からでも立ち上がることができるということも知りました。困難な状況の中でも、希望や自分らしさを失わずに生きていく主人公の姿は、読む者にも勇気を与えてくれます。上富良野町には「泥流地帯」の碑があります。

ゆこりん : 15:29 | 作者別・・み他