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2014年4月 4日

さらば国分寺書店のオババ(椎名誠)


思いつくまま気の向くまま♪さらさらと綴ったらベストセラーに!彗星のごとく鮮やかに文壇界に登場した、椎名誠の記念すべきデビュー作のエッセイ。新潮文庫20世紀の100冊1979年。

社会に対しちょっと反抗的な態度で臨む。強がって見せる。そんな作者が作品の中に見え隠れする。若いなぁ・・・。その若さがまぶしく見える。軽いノリのタッチで描かれたこの作品は、当時の若者の心をわしづかみにした。作者は、よくテレビにも登場した。そんな作者を、ちょっと冷ややかな目で見ていた自分がいた。なので、この作品はずっと読まなかった。今回読んでみて、なぜこの作品が衝撃を起こしたのかが分かるような気がした。出版されてすぐ(私が20代の頃)に読んでいたのなら、かなり共感しただろうと思う。古き良き時代の貴重な作品だ。読んでいて懐かしい気持ちになった。今の若い人にも、ぜひ読んでもらいたいと思う。
余談ですが、1979年という年について・・・。
この年には、ソニーがウォークマンを発売しました。また、アニメ「機動戦士ガンダム」が放送を開始した年でもありました。

ゆこりん : 16:56 | 作者別・・し他