« 駅までの道をおしえて(伊集院静) | メイン | 間宮兄弟(江國香織) »

2004年12月12日

明日の記憶( 荻原浩)


「働き盛り、人生まだまだこれからだ!」そう思っていたときに突然若年性アルツハイマーだと宣告された。佐伯は日ごとに失われていく記憶を何とか自分のもとにつなぎとめておこうとするが・・・。

自分にとってかけがえのない人でさえも忘れていく。失うのは記憶だけではない。自分自身もだ。どんなにあがいても、ずるずると絶望の淵へ追いやられていく。恐怖、怒り、悲しみ。どれほどの感情が彼の中で渦巻いたことだろうか。その苦悩は想像できない。決して人ごととは思えない病。自分がもしそうなったとき、はたしてどんな行動をとるべきなのか?読んでいて恐怖さえ感じた。医学が進歩し、治療方法が一日でも早く発見されることを、願わずにはいられない。・・・オススメです!

ゆこりん : 21:46 | コメント (16) | トラックバック (17) | 作者別・・おぎわらひろし

このリストは、次のエントリーを参照しています: 明日の記憶( 荻原浩):

トラックバック

» 明日の記憶 荻原浩 from かみさまの贈りもの~読書日記~
広告代理店の営業課部長である佐伯。 50歳という年齢にもかかわらず、若年性アルツハイマーの診断を下される。 病気に対する絶望と焦燥と恐怖感。 自分が自分で... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年1月26日 10:43

» 明日の記憶 (荻原 浩) from 物語の宝石箱
明日の記憶 荻原 浩 総合評価★★★★ (感心度★★★ 面白さ★★★ 読後感★★★★) 若年性アルツハイマーの主人公の苦悩を描いた感動的な小説です。... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年1月27日 20:51

» 「明日の記憶」 荻原浩 from blanc*
明日の記憶 働き盛りの中年サラリーマンが、病院で若年性アルツハイマーと告げられた。 この小説は、大切な記憶が剥がれ落ちてゆくのを止められない歯痒さ、忍び... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年2月17日 19:00

» 「明日の記憶」 荻原 浩 from 忘れられぬ風景を求めて
少し前に、書店で並んでいるのを見かけて、気になっていたこの本をやっと読んだ。 若年性アルツハイマー、人ごとにしか感じられないこの病気に突然襲われた恐怖が描... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年2月20日 18:23

» 「明日の記憶」 from COCO2のバスタイム読書
ポケットの中に詰め込んでいた大量の紙切れが路上に散乱した。一昨日の会議の結果、昨 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年3月 5日 15:59

» 明日の記憶/荻原浩 from ひまさえあれば
日に日に消えてゆく記憶と懸命に戦う主人公の姿に心を打たれる。 それと同時に彼の症状に自分の行動を重ねながら恐怖を感じた。 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年3月23日 23:55

» 「明日の記憶」荻原浩 from 宙の本棚
 佐伯雅行50才。広告代理店の営業部部長。趣味は学生時代に覚え2年前に再開した陶芸。妻の枝実子との二人暮らし。24才の一人娘:梨恵の結婚式を控えている。そん... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年3月30日 11:06

» 明日の記憶 from ついてる日記
明日の記憶 光文社 荻原浩 このアイテムの詳細を見る  歳を取るとともに、だんだん物の名前が思い出せなくなってきた。「あれだよ、あれ」「あの子、なんて... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年5月 3日 01:34

» 「明日の記憶」荻原浩 from 本を読む女。改訂版
明日の記憶posted with 簡単リンクくん at 2005. 6.13荻原 浩光文社 (2004.10)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年6月13日 02:19

» 明日の記憶 from 君のひざまくらで本を読む
50歳の主人公は、広告代理店の部長職をしている。自分の記憶にかすかな違和感を持ちつつも、平凡な生活を送っていたが、ある日、”若年性アルツハイマー”と診断される。... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年6月18日 21:31

» 「明日の記憶」荻原浩 from 雑板屋
明日の記憶がなくなる・・・。 私自身が私自身でなくなる・・・。 若年性アルツハイマーの50歳の男性主人公の壮絶な病気との闘い。 めまいや頭痛・不眠... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年7月13日 09:35

» 明日の記憶 荻原浩 from IN MY BOOK by ゆうき
明日の記憶荻原 浩光文社 2004-10-20by G-Tools 若年性のアルツハイマーにかかったサラリーマンの主人公の一人称で、物語は進みます。彼の父親... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年7月27日 09:27

» 『明日の記憶』荻原 浩 from Ordinary Days
若年性アルツハイマー。広告代理店の部長、佐伯は五十歳になったばかり。最近、なかなか人の名前、物の名前が出てこない。顔や、その物の映像は頭に浮かんでいるのに、あれ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年9月 4日 17:29

» 『明日の記憶』荻原浩/光文社 from ひなたでゆるり
明日の記憶荻原 浩 光文社2004-10-20by G-Tools 知っているはずの言葉がとっさに出てこない。物忘れ、頭痛、不眠、目眩――告げられた病名は若年... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年9月15日 00:13

» 明日の記憶 from ケントのたそがれ劇場
『本と映画のランデヴー第六弾』   今回は、まず小説を読んで感動し、そのあと10日後に映画を観たので、まだ原作の記憶がかなり鮮明に残っていました。こういう... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年5月14日 18:18

» 明日の記憶/堤幸彦 from 文学な?ブログ
人が存在する理由、それは必要だと言ってくれる人がいるからだと思います。この映画は、若年性アルツハイマーに犯された佐伯雅行という人物(渡辺謙)が、妻(樋口可... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年6月 9日 02:05

» 明日の記憶 荻原浩 from 苗坊の読書日記
明日の記憶 オススメ! 広告代理店の営業部長である佐伯雅行は50歳のサラリーマン。娘がもうすぐ結婚をする。 最近、私は物忘れがひどくなっていた。 ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年7月26日 22:27


コメント

こんにちは。
ゆこりんさん。
これはなんとも、重たい本でしたね!
ラストがなんともいえない心境になりました。

投稿者 ゆう : 2005年1月26日 10:47

ゆうさん、こんにちは。
読後はため息でした。もし自分がこうなってしまったら?と
思うと、やりきれないです。明日はわが身かも・・・。
早く治療法が見つからないかしら?

投稿者 ゆこりん : 2005年1月31日 15:22

ゆこりんさんこんにちは。
あたしも読みました。
せつなくて、なんとも言えない内容・・・。
でもラストはなぜかやさしい気持ちになれました。

TBさせてくださいね~♪σ(*´∀`*)

投稿者 ゆか : 2005年2月17日 18:59

ゆかさん、こんにちは~♪
主人公の気持ちを考えると、何ともやりきれない気持ちがします。
決して人ごととは思えないところに怖さがあるし・・・。
自分がそうなったときに、どんな気持ちで受け止められるのか・・・。
治療方法が早く見つかってほしいです。

投稿者 ゆこりん : 2005年2月18日 16:24

ゆこりんさん…TBありがとうございます。
いや~怖いです。
思い当たることがありすぎで(-_-;)。
しばらくは何をするにも気になってしまいそう。
もし本当に患ってしまったら主人公のように前向きに生きてゆけるだろうか…。

投稿者 ユミ : 2005年3月23日 23:57

ユミさん、( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
ホントに怖いです{{ (>_<) }}
人の名前が出てこないときはどきっとします(^^;
人ごとではないですよね・・・。

投稿者 ゆこりん : 2005年3月25日 20:12

明日は我が身かもしれないと思わせる、こわーい話ですよね。
医者を前にしても本当のことを言えない、という心理って不思議ですよね。
ここまできても見栄を張っているのか、医者を信じていないのか?
日本の夫婦って、本当に肝心なことを真剣に話し合うことが少ないのかなってことが、とても気になりました。

投稿者 Roko : 2005年5月 3日 01:42

Rokoさん、おはようございます。
見栄というか・・・自分でも認めたくないんでしょうね。
あと家族に心配をかけたくないとか。
さまざまな思いが胸の中にうずまいているような気がします。
早く治療方法が見つからないかしら・・・。

投稿者 ゆこリん : 2005年5月 3日 09:19

ゆこりんさん、こんばんわ☆
TB&コメントありがとうございました。
私も、TBさせて下さいね。

こちらの沢山のTBやコメントを見ていると、いかにこの本がたくさんの人に衝撃を与えたかよくわかります。
本当に、治療法が見つかることを願います。

投稿者 しおん : 2005年6月18日 21:35

しおんさん、おはようございます。
言われてみて、TBやコメントが他の作品よりも
多いことに気がつきました(^^;
この本は衝撃的です。日ごとに自分が自分でなくなって
いく感覚って・・・いったいどんな感じなのでしょう。
主人公の苦悩が痛いほど伝わってきます。
若い人にも多いこの病気、治る病気になってほしいです。

投稿者 ゆこリん : 2005年6月19日 10:21

遅ればせながら、読みました。
文章が読みやすくて、どんどん読み進めていけるんだけど、頁を捲るのが怖い。
最近は脳梗塞なども、30代、40代でも珍しくなくなってきてるので、読んでいて本当に怖かったですね。
自分が若しそうなったら、この主人公のように最後は全て受け入れられるかな?なんて思ったりしながら読みました。

投稿者 ざっきぃ : 2005年9月 4日 17:28

ざっきぃさん、こんばんは。
この本はいろいろ考えさせられることが多かったです。
もしも自分がそうなったら取り乱してしまうと思います。
予防法がないだけに怖いですね・・・。

投稿者 ゆこリん : 2005年9月 4日 19:55

ゆこりんさん、こんばんは!
読み進むごとに恐怖感が増して辛い作品でした。
本当に医学の進歩に期待するしかないのですよね…。
その立場に立った時、自分はどうするかなんてとてもとても考えられません。
それでも支え支えられる存在があるということは
幸せなことなのかもしれませんね。
こちらからもトラックバックさせていただきました♪

投稿者 リサ : 2005年9月15日 00:18

リサさん、こんにちは。
自分が自分でなくなっていく恐怖は想像ができません。
早く医学が進歩して治療法が分かればいいと思って
います。本人を支える家族の愛情も感動的でしたね。

投稿者 ゆこリん : 2005年9月16日 11:35

こんばんわ~^^TBさせていただきました。
ようやく読みました。
家族や同僚の支え、信頼は感動しました。
でも、やっぱり、利用する人はいるんですよね。
それが何だか寂しかったです。

投稿者 苗坊 : 2006年7月26日 22:18

>苗坊さん
こんにちは(o^∇^o)ノ
病気になった人を支えてくれる人、それを利用する人、
世の中にはさまざまな人がいます。
寂しいけれど、それが現実なんですね・・・。
もしも自分が病気になったらと思うと、怖いです。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2006年7月27日 16:30